フランスの大手銀行クレディ・アグリコルのグローバル・ウェルス・マネジメント部門であるインドスエズが、プライベート・バンキング業界初の試みとして、ハイエンド顧客向けのNFTベースの会員制クラブ「Le Clu3」を立ち上げた。
Le Clu3は、Sia Partnersのデジタル・デザイン・エージェンシーであるSiaXperienceが、フランスのWeb3プラットフォームであるMETAV.RSとともに制作した。
METAV.RSの共同設立者兼CEOのシモン・フーシェによれば、このようなロイヤリティ・プログラム・モデルは、最近ではアディダス、ラコステ、ルイ・ヴィトンなどのファッション・ブランドで採用されている。
インドスエスのチーフ・イノベーション・オフィサーであるリディ・ペルシエが先月、Sia Partnersがパリ本社で主催したイベントで説明したように、ターゲットとなる顧客は、投資家や新たに暗号を始めた起業家に加え、超富裕層のテクノロジーに精通した子孫である。
METAV.RSの共同設立者でチーフ・グロース・オフィサーのClement Foucher氏がTCNに語ったところによると、「トークンによってインドスエズのウェブサイトの秘密のセクションにアクセスすることができる」。ソウルバウンドトークンは一度鋳造されると売却や譲渡ができないため、そのウォレットに固定される。
Le Clu3のクリエイターによれば、所有することで「お金では買えない」報酬や「ユニークで前例のない体験」が得られるという。
プライベート・バンキングの性質上、これらのパートナー・ブランドの名前は伏せられたままだが、フーシェ氏は、これらのブランドがトップクライアントのために用意しているVIP待遇に関連する特典があることを確認した。
しかし、フーシェ氏は、これらのブランドが上得意客のために用意しているVIP待遇に関連する特典であることを確認した。彼は、ブランドにとって重要なのは「保証された観客の質」であると強調した。
「高級ブランドにとって、このようなハイレベルの顧客にアクセスできることの価値を想像してみてください」と彼は続けた。
Le Clu3ポータルのスクリーンショット。画像: Le Clu3″ src=”https://www.todayscrypto.news/wp-content/uploads/2023/07/1.Indosuez_Experience.png” width=”768″ height=”540″ /☻
2023年度LMVHイノベーション・アワードの最終選考に残ったMETAV.RSのホワイトレーベル・ソリューションは、ブランドがWeb3戦略を一元管理することを可能にする。顧客には、ルイ・ヴィトンの親会社であるLVMHをはじめ、Oetker Group、Stellantis、Westfield、Renault、Michelinなどが含まれ、トークン化、ロイヤルティプログラム、没入型体験を通じて新たなオーディエンスの取り込みを支援している。
このフランスの企業は、今年初めにパリのル・ブリストル・ホテルで行われた限定豪華トークン・ドロップも手掛けている。
トークンが魂に縛られ、譲渡できないという事実は、プライベート・バンキングの高度なセキュリティの側面に対処するために最も重要である。
「所有者が銀行の顧客であることを保証し、トークンが顧客以外の人の財布に入ることはありません」とフーシェ氏は言う。
注目すべきは、先月開始されたルイ・ヴィトン独自のWeb3 VIAプログラムのための創世記トークンもまた、ソウルバウンドであったことだ。フーシェ氏によれば、このアプローチはクラブ創設に適している。
Le Clu3トークンは、イーサリアムのスケーリングネットワークであるPolygon上で鋳造され、通常のウォレットでもクラウドベースのウォレットでも保有することができる。Indosuezのオーダーメイドアプローチに則り、ウォレットは必要に応じてユーザーに自動的にセットアップされ、参入の障害を取り除き、オンボーディングプロセスをシームレスなものにする。
今後、Le Clu3の継続的なプログラムの一環として予定されているイベントの参加者向けに、さらにソウルバウンドトークンが作成される予定だ。SiaXperienceのパートナーであるアガーテ・マリナスによれば、「これは長期的なストーリーの始まりです」
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