リヒテンシュタインに本拠を置くBittrex Globalは本日、12月4日までに同社の取引所でのすべての取引を停止し、業務を縮小すると発表した
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この動きは、今年初めの米国事業の閉鎖を含め、暗号取引所の障害となっている一連の規制上の課題に続くものである。Bittrexは3月、証券取引法違反の疑いで米証券取引委員会(SEC)と訴訟と2900万ドルの和解を行った後、事業を継続することが「経済的に不可能」であるとして、米国の取引所を閉鎖した。
「Bittrex Globalは事業を縮小することを決定しました。12月4日以降、「顧客は閉鎖プロセスの一環としてのみ資産を引き出すことができます。すべての顧客は、アカウントにログインし、できるだけ早く資産を引き出すことを強くお勧めします。
3月、Bittrexの共同設立者兼CEOのリッチー・ライ氏は、暗号を取り巻く現在の規制環境に懸念を表明した。「規制要件はしばしば不明確であり、適切な議論や意見なしに施行されるため、不均一な競争環境となっている」と当時の声明で述べている
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大変遺憾ながら、Bittrex Globalは事業を停止することを決定いたしました。
2023年12月4日(月)をもって、Bittrex Globalでのすべての取引は停止されます。その日以降、お客様が資産を引き出すことができるのは、…
– Bittrex Global (@BittrexGlobal) 2023年11月20日
となります。
米国事業の閉鎖はBittrexにとって予言的であったことが証明され、世界的な取引所も本日これに追随した。CoinGeckoによると、同取引所は世界の暗号通貨取引所のトップ100にランクされ、24時間の取引高は600万ドル弱と控えめだった。これに対し、Coinbaseは直近1日で18億ドルの取引高を記録し、CoinGeckoによると、取引高で最大の取引所であるBinanceは70億ドル強を記録した。
縮小プロセスの一環として、Bittrex Globalは紹介プログラムを廃止し、すべてのプロモーションを停止した。同社はワインドダウンのプロセス中も顧客をサポートすることを約束し、質問や懸念があるユーザーを支援するためにチームを利用できるようにしている
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