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ヘリウム・モバイル、暗号ワイヤレス・ネットワークをマイアミでデビュー-月額5ドルで

by Patricia

ヘリウム・モバイル(Helium Mobile)は、暗号を利用した分散型のヘリウム5GネットワークとTモバイルの全国5Gネットワークを組み合わせたハイブリッド・ワイヤレス・キャリアである。価格は月額わずか5ドル。

ヘリウム・モバイルが火曜日に発表したところによると、この月額料金5ドルで、通話、テキスト、データ通信が無制限となり、契約も必要ない。このサービスは、マイアミに住んでいて、対象となる郵便番号を持っている人なら誰でも利用可能で、その他にもウェイティングリストや既存の加入者からの紹介で加入したユーザーも利用できる。

契約者が使用できるデータ量に上限はないが、ヘリウムモバイルの担当者がTCNに確認したところ、月間のデータ使用量が30GBを超えると通信速度が遅くなるとのことだ。従来の無制限ワイヤレスプランでは、一定の使用基準を超えるとデータ通信速度が遅くなることが多い。

月5ドルのプランは、今朝の時点でヘリウム・モバイルのウェブサイトに掲載されていた従来の月25ドルの予定料金から大幅に値下げされている。

従来の携帯キャリアでは、ベライゾン傘下のビジブルのように無制限プランが月額25ドルからあるのが一般的だが、それよりも低価格でデータ通信制限プランを提供しているキャリアもある。

2022年9月に発表されたヘリウム・モバイルは、セルラー・ノード・オペレーターの分散型ネットワークに部分的に依存する先駆的な無線通信事業者である。自宅や事業所から専用の5G(または4G)ホットスポットを運営し、近隣のユーザーにサービスを提供する代わりに、MOBILE暗号トークンが報酬として支払われる。

T-Mobileの全国的な5Gサービスは、Helium MobileユーザーがHelium 5Gノードの範囲内にいない場合のバックアップとして使用される。そうすることで、加入者は、特に、カバレッジが徐々に拡大するネットワークの初期において、接続を維持することができる。ヘリウム・モバイルはこのハイブリッド・モデルを「ダイナミック・カバレッジ」と呼び、2022年にTモバイルとの提携を明らかにした。

分散型ヘリウム・ネットワークの創設者を代表し、その開発に大きく貢献したNova Labsは、ヘリウム・モバイルを支える企業である。同社は2022年に2億ドルのシリーズDラウンドを調達し、12億ドルの評価額を記録した。同社は以前、ヘリウム・モバイルの月額5ドルのサービス料金プランについて言及したが、無制限のアクセス・プランになるとは述べていなかった。

ヘリウム・モバイルのユーザーは、ネットワーク上で携帯電話を使用し、ネットワークのカバレッジに関するデータを共有することを選択するだけで、MOBILEトークンを獲得することもできる。この機能により、ユーザーはネットワークの信頼性向上に貢献しながら、インセンティブとして暗号報酬を得ることができる。

2019年に開始されたオリジナルのHeliumネットワークは、センサーやトラッカーのようなモノのインターネット(IoT)デバイスにワイヤレスカバレッジを提供することに焦点を当てており、暗号報酬と引き換えにノードを実行し、インターネット接続を共有するユーザーによって支えられている。

このネットワークは、現在までに約95万ノードが稼動しており、本稿執筆時点では約40万ノードが稼動している。

ヘリウムはその後、5Gネットワークの立ち上げなど、「ネットワーク・オブ・ネットワーク」のアプローチを取り入れるまでに成長し、今年初めに独自のブロックチェーンからソラナに移行した。

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