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イーサリアムのアップグレードDencunが最終テストランで近づく

by Patricia

待ちに待ったイーサリアムネットワークのアップグレードは、本日、本番稼働前の最後の練習を行った。

開発者は水曜日、Holeskyと名付けられたテストネット上で、取引コストの削減とスケーラビリティの問題への対処を目指すDencunの最終確認を行った。テストネットでは、メインネットで誰もが利用できるようになる前に、開発者がアップグレードを試すことができる。

イーサリアム財団の開発者であるParithosh Jayanthi氏によると、次のステップは、イーサリアムのメインネットで利用できるようにすることだという。

イーサリアムは長い間、スケーラビリティの問題に悩まされてきた。簡単に言えば、第2位の暗号通貨ETHを支えるブロックチェーンは、使用するのに時間がかかり、コストが高いのだ。

このため、分散型アプリケーション(dapps)のようなものを構築したい人や、DeFiプラットフォーム上でNFTやミームコインを取引したい人は、他のブロックチェーンを利用するようになっている。

しかし、Dencunのアップグレードはこの問題を解決することを目的としている。アップグレードの特徴の1つは「プロト・ダンクシャーディング」(またはEIP-4844)と呼ばれるもので、開発者はネットワークが毎秒10万件以上のトランザクションを安価に処理できるようになると主張している。プロトダンクシャーディングの主な特徴は「ブロブ」の導入であり、これはデータを一時的にオフチェーンに保存し、イーサリアム上のストレージと処理コストを最小化するものである


Dencunのアップグレードは、メインネットワークと並行して動作するOptimismのようなイーサリアムのレイヤー2ソリューションによってこれを実現する。アップグレードに取り組む関係者によれば、このようなネットワークのコストは大幅に削減されるという。

イーサリアムは設立以来、数多くのアップグレードを経てきた。最も話題になったのは2022年の「マージ」と呼ばれるもので、ネットワークをプルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークに移行させ、ブロックチェーンが消費するエネルギー量を劇的に削減した。

開発者は、数週間以内にメインネット上でDencunをローンチすることを期待している。

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